クレジットカード

航空系クレカの選び方(1/2):加入によるキャンペーンマイルを狙う場合

クレジットカードを取得する目的は、ほぼ「クレジットカードを発行することでマイルを貯めること」ことと「マイルを効率よく貯める」でしかありません。そのため、この2つについて解説します。なお、特定のポイント交換ルートに必要なクレジットカードもマイルを貯めるためには実は重要ですが、それらの説明については本項では割愛します。なぜなら、そのルートの効率が良いのならそのカードは選ぶ/選ばないに関わらず、当該のクレジットカードを発行せざるを得ないためです。

クレジットカードは年会費などを考えなければ何枚持っていても構わないので、発行できるタイミングでサクサク発行してしまって問題はありません。ただし、引っ越しなどのタイミングでは個人情報の更新などの手間で少々苦労するかもしれません。

まず本稿では「加入によるマイル狙い」について解説します。

<加入によるマイル狙い>

クレジットカードを発行することでマイルやポイントが貯まります。持っているだけでも貯まる場合もありますし、一定額の決済を行うなど特定の条件を満たせば獲得できるマイルもあります。そしてクレジットカードは何枚でも発行できるため、キャンペーンある限り発行を行えばよいでしょう。

ただし、ANAとJALそれぞれで戦略は異なります。

<ANAにおける加入マイル狙いのクレジットカード発行>

ANAカードはブランドの重複がない限り何枚でも発行できるかつ、発行したカード全てで発行時のキャンペーン、入会マイル(入会時に無条件に発生するもの)、継続マイル(毎年年会費を支払うタイミングで発生するもの)が全て受け取れます。これの意味するところは、マイルの費用対効果を考えるなら、ANAカードは可能な限りたくさん発行してもよい、ということになります。

ANAカードにおいて、年会費と継続マイルの関係は以下になっています。
一般カード:年会費2,200円~、継続マイル1,000マイル
ワイドカード:年会費7,975円~、継続マイル2,000マイル
ゴールドカード:年会費15,400円~、継続マイル2,000マイル
プレミアムカード:年会費77,000円~、継続マイル10,000マイル

海外特典航空券では1マイルあたり10円の価値になることを鑑みるに、ほぼ全てのカードにおいて継続マイルの10倍が年会費を上回っているため、お得と言えるでしょう。例えばJCBプレミアムカードの場合は、年会費が77,000円なので1マイルあたりの取得費が7.7円となり、悪くはないレートと言えます。他方、ANAダイナースプレミアムカードは年会費170,500円のため、さすがに入会費だけを目当てに加入するのはおすすめできません。同じランクのカードでも年会費が異なりますので、加入の際は注意が必要です。

なお、ANAカードの中ではブランドの重複は認められません。例えば、ANA VISA一般カードと、ANA VISAワイドゴールドカードは同時に保有できません。他方、交通系提携カードならブランドが重複しても発行できるなどルールの例外もありますので、複数枚発行を検討する場合は、各カードやブランドの規定を公式サイトよりご確認ください。ちなみに、上級会員が保有できるであるスーパーフライヤーズカードは、ブランドに限らず一人一枚しか発行できません。

また、各カードは入会後一定期間内(半年や三か月など)の決済金額に応じて、追加のマイルが貰えるキャンペーンが開催されます。こちらも全てのカードにおいて条件をクリアすれば、それぞれマイルが貰えるのでチャレンジしてもよいでしょう。ただし、当然ですが「それぞれのカードでの決済金額」によって各カードで貰えるマイルが決まります。全てのカードの決算金額の合算ではないことには注意が必要です。なお、ダイナースなど高ランクのカードでは「入会から3ヵ月以内に300万円以上ご利用の場合、9万マイルプレゼント」とそれなりの決済負担が要求されるため、他の現実的なキャンペーンを狙うのも手です。

ANAカードを複数作成する場合は、お客様番号を突合(マイル口座の統合)をしなければ、各カードにマイルが分散されてしまいます。マイルを分散させて保管する意味はほぼないので、早期に番号の突合を行いましょう。ANAの場合最後に作成したクレジットカードの番号が優先されるので、カード作成後は航空券購入の際などで意図するお客様番号になっているか(保有する番号が統一されているか)の確認が必要です。特に、ランクが異なるカードを保有する場合は、入力するお客様番号やカードによって得られるボーナスマイルやサービスが異なってしまうため、殊更注意が必要です。ANAは個人ではなく発行するカード毎に紐づいたお客様番号が存在するため、このような統合作業が必要になります。

ANAカードの区分

<JALにおける加入マイル狙いのクレジットカード発行>

JALもANAと同じく、ブランドの重複がなければカードは複数枚発行できます。ただし、JALの場合は入会キャンペーン、毎年初回搭乗ボーナス(継続マイル)は重複適用がされません。また、入会搭乗ボーナス(入会マイル)は上限が5,000マイル(CLUB-Aカード以上1枚分)と決まっています。そのため、加入時のマイルを狙って複数枚のクレジットカードを作成する意味は全くありません。なお、フライトは最もマイル還元などに優れるカードでボーナスマイル比率などが適用されます。

そのため複数枚発行すること意味はほぼありませんが、それでも複数枚発行したい場合は、JALはお得意様番号が同一の番号でカードが発行されるため、突合の必要がないぶんANAよりも手間は減るかもしれません。ANAと同じく同一ブランドのカードは複数枚発行できませんし、ブランド以外にも「JAL CLUB EST」と「JALカードnavi」は同時に保有できないなどのルールがあります。

そのため、加入によるキャンペーンマイル狙いに特化し過ぎたクレジットカードの選定はあまりおすすめできません。しかしそれでもマイルが欲しいという場合は、アメックスやダイナースでは10万マイル以上と、特に大きなマイル還元キャンペーンを行っていますので検討の価値があるかもしれません。ただし、還元を全て受け取るためには年間で数百万円の決済が必要など、ハードルはかなり高いと言えます。

JALカードの区分

<共通して取り得る戦略>

ANAとJAL、マイルを取得する戦略は一部共通します。
それは、「ANAカードor JALカード以外の入会キャンペーン」を狙うということです。
多くのクレジットカードは入会時にポイントを獲得できるキャンペーンを不定期に実施します。そういったキャンペーンを狙ってクレジットカードを発行すれば、マイルではありませんが、各クレジットカード会社のポイントが貯まります。そのポイントを所定のルートを通じてマイルに交換するというのは、ANAとJAL、どちらでマイルを貯めていても有効な戦略です。

なお、各社ポイントのマイルへの交換の手段によっては、交換レート(利率)が悪くなります。ポイント交換レートについての詳細は別項を参照ください(ポイントをマイルに交換するには、ポイントの「時期」「ルート」が重要)。

次の記事では、「マイルを効率よく貯める」ためのクレジットカードの紹介を行います。

次の記事:航空系クレカの選び方(2/2):ANA、JAL別の実用向けおすすめカード
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