マイルを貯めたい場合は、大前提としてANAとJALどちらかに絞るべきです。マイルを貯めて特典航空券などの獲得を目指そうと思い立った方は、おそらく日常それほど飛行機に乗る機会がなかったはずですので、まだどちらのマイルを中心に貯めるか決めあぐねているかもしれません。その際はどちらでもいいので早く決めておかないと、せっかくのマイルが分散してしまいます。また、マイルには有効期限もあるので、両社を並行して貯めてしまっては、どちらも目標に到達せずに終わってしまう可能性があります。両社を並行して貯めるメリットはほぼありません。
特に、修行して上級会員を目指そうとする方は、分散させることでただでさえ大きな労力と費用が最大2倍もかかってしまいますし、また上級会員を目指すために取得が必要なステイタスポイントは、有効期限が1年です(JALのLife Statusポイントを除く)。1年以内に両方の修行を完遂するのは極めて難しいでしょう。
しかし、「絶対にANAがよい」とか「是が非でもJALにすべき」ということはありません。どちらかが圧倒的に優れているということはなく、どちらを選んでも満足できるサービスを受けることが出来ます。そして個人の状況や目指す目標などにより、どちらを選ぶべきかが変わります。しっかりと理由をもってどちらのマイルを貯めるか決定しましょう。
この項目では、ANAかJALかを選択をするためのいくつかの要素を紹介します。優劣はありませんが、両社微妙に提供するサービスが異なるので、選ぶ際の参考にしていただけますと幸いです。
なお、現状ではANAとJAL以外のマイルを積極的に貯める意義は薄いでしょう。ANAとJAL以外にもマイレージサービスを展開する航空会社は、世界に多く存在します。航空会社によっては、マイルの有効期限が事実上ない、マイルが現金で購入可能など、魅力的に感じるマイレージプログラム(サービス)もあるかもしれません。しかし、日本の空港を頻繁に利用するならば、利便性や国内で受けられるサービスの多さなどから、ANAかJAL以外を検討する必要はほぼないでしょう。外国の航空会社がその国のユーザーをメインに考えているのと同じく、ANAやJALは日本国内発着便を積極的に使うユーザーを優遇するためにマイレージサービスを展開しています。

<フライトにおける利便性>
東京から地方への路線などでは、ANAとJALがそれぞれ就航する路線は微妙に違います。例えば、ANAは鳥取空港、米子空港などには路線を保有する一方、JALにはそれがありません。逆に、JALには出雲空港、松本空港などに路線を保有しますが、ANAにはありません。なので、例えば東京に住んでいて鳥取に実家がある人は、JALよりもANAを選んだ方がマイルは効率的に貯まりやすいはずです。また、ANAとJAL両方の路線が就航している場合でも、本数の多寡に差がある路線も存在します。
またこれらは国内線の事例になりますが、国際線も主だった路線以外では微妙な差分があります。しかし特に海外路線は、まずまずの頻度で路線が増えたり減ったり、場合によってはなくなったりもするため、判断すべき要素としては少し弱くなるかもしれません。もし海外路線を航空会社選定の大きな理由にするのなら、それぞれの航空会社のHPなどで小まめに情報更新チェックすることをお勧めします。なお、国際線の就航地はANAの方が多いです。
<アライアンス・提携会社>
ANAはスターアライアンスに、JALはワンワールドにそれぞれアライアンス(航空会社の提携グループ)として所属しています。アライアンスでは、加盟している航空会社同士で業務提携をし、マイルを共有できたり、同じアライアンスの他の航空会社に乗ることでもマイルが貯まったり、あるいは上級会員で同等のサービスを供給していたりします。
ANA、JALが所属するアライアンスは、それぞれが世界最大級であるため、ここでは優劣の差はそれほどないでしょう。他の要素の方が、決定因子として大きいはずです。ただし、特定の国に頻繁に行く場合は、その国の航空会社がアライアンスに加盟しているかどうかは重要です。
<家族カード>
ANA、JALどちらのマイレージカードも家族カードを追加で作ることができます。
家族カードとは、ANAあるいはJALカード本会員と生計を同一にする配偶者・両親・子供(高校生を除く18歳以上)が申し込みできる、本会員カードに付随したカードです。引き落とし口座および提携ブランド・カード種類は各カード本会員と同一になります。ANA、JALいずれも本会員のカード年会費の半額以下(場合によっては無料)でカードが発行できます。
ただし、ANAとJALで家族会員に提供されるサービスは異なります。
代表的なものとしては、JALの場合は家族会員の入会搭乗ボーナス・毎年初回搭乗ボーナス(ANAの場合カード作成時、年会費継続払い込み時のボーナス)は家族会員でも貰うことができますが、ANAではそれは貰えません。また、JALには「家族プログラム」といって、家族のマイルを合算して特典航空券などに交換できるサービスも用意してあります。ANAの場合は、フライトで得たマイルは本人に、ショッピング(決済)で獲得したマイルは親会員のマイルへと、それぞれ自動的に積算されます。
これを踏まえると、効率的にマイルを貯めやすいのは、家族カードの観点ではJALと言えるでしょう。
<特典航空券に必要なマイル数>
貯めたマイルは、特典航空券に交換することができます。そしてその特典航空券ですが、同一路線であっても一年中常に同じマイル数で交換できるというわけではなく、年末年始などのハイシーズンでは高くなることがあります。国内線でも国際線でもこの傾向はありますが、国際線でより顕著です。その変動幅は航空会社により異なり、どちらかというとANAの方がJALよりもシーズンによる変動が大きいと言われています。
そのため、シーズンでの影響を少なく特典航空券を使いたい人は、JALのマイレージサービスのほうが合っているかもしれません。他方、安いタイミングを見極めて使いたい方はANAのほうが合っているでしょう。
「次の記事」で残る判断基準についての解説を引き続き行います。
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