人により趣味嗜好は違うため「万人にお勧めできる航空券」というものはありませんが、「コスパがよい」航空券というものはあり、コストを重視するならそれを念頭にルートを立てる必要があります。それを意識する場合としない場合では、上級会員の資格取得までにかなり大きなコストの差が発生します。

その観点での結論は、コストを優先すると「国内線普通席の先割往復航空券による味気ない往復(ピストン)」が修行には最適ということになります。
ひとつひとつ見ていきましょう。
まず国際線はポイント単価を鑑みると、どれだけ頑張っても路線倍率が国内線と較べて低く、また円安の折もあり航空券の絶対的な単価が高くなり、更に見えないコストとしてサーチャージや現地滞在費その他諸費用がかかると思うと、相当なコストになります。とりわけ路線倍率が1倍で航空券も高額な欧州・米国便は、修行の文脈では検討にすら値しません。無論、旅行を念頭に置くならコストに過剰に拘りすぎる必要はないのですが、あくまで修行をローコストで実施するという観点では、国際線は国内線に比べて数歩劣ります。
次に、やはり座席は普通席とすべきでしょう。一部国際線はエコノミークラス(普通席相当)の積算率が30%や50%と高くないものもあるので、プレミアムエコノミーのほうが相対的にポイント単価が良い場合があります、それらを除けば(特に国内線は)普通席のポイント単価は他の座席の追随を許しません。
また、航空券の種類も先割のもの、それもできるだけ早くから予約ができるものがよいでしょう。特に国内線の場合は、先割ができる航空券でも積算率や搭乗ボーナスがそこまで普通の航空券(フレックスなど)と較べると劣らないので、ポイント単価でかなり優位になります。また、旅程が決まっているなら往復の割引を狙わない選択肢はありません。
それらを鑑みると、「国内線」「普通席」「先割」「往復」がポイント単価を抑えられる航空券の特徴ということになります。路線の議論はさておき、傾向としては明らかにこの航空券を選ぶべきです。
そして路線の議論で行けば、国内では「遠い」かつ「安い」だけでなく「本数が多い」路線が重要であることも見逃せません。「遠い」というのはフライトの距離が長いという意味で、1回のフライトが長ければ手に入るポイントは当然大きくなります。しかし、いくら「遠い」と言っても航空券の価格が高ければ本末転倒です。人気のない路線は価格が高くなりがちなので、人気があり遠いフライトが望ましいと言えます。特に、人気がないフライトは一日数本しかフライトがなく、往復ができない場合もあり、そうすると非効率かつ宿泊費なども発生しますのでデメリットが大きいのです。
その他、航空券取得のポイントとしては、キャンペーンやたまたま空きがあるなどで、ポイント単価が高い航空券を偶発的に取得するのは悪くない選択肢です。ただし、キャンペーン中の航空券は積算率や搭乗ボーナスが低く設定される場合もあるため注意が必要です。特に国際線では積算率が30%になってしまう場合もあり、修行の文脈では用を為しません。少なくとも70%ほどの積算率は確保したいところです。
また、時折開催されるポイント2倍キャンペーンは見逃せません。そして偶発的で言えば、国内線の当日アップグレードも費用対効果は悪くはないでしょう。
他方、そうしたキャンペーンはあくまで偶発的なものですので、年間のスケジュールには組み入れづらいです。年間のスケジュールはコスパのよい国内線の早割(75日前など)を中心に立てると高効率なため、随分前から旅程が定まっていることが多いです。そのため、臨時の航空券を活用したい場合は、かなりうまく予定を融通させる必要があります。
「次の記事」以降で、国内線・国際線別のおすすめできるルートについて記載します。
次の記事:上級会員を目指すためのコストパフォーマンスのよい国内線ルートは?
前の記事:上級会員を目指すためのコツ・小技(6/6:海外発券航空券、ピストンフライトなど)





