上級会員を目指すためのコツ・小技は多数存在します。複数の記事にわたり、それらを紹介していきます。
全6回にわたる記事です。関連項目を以下記載します。
1. 上級会員を目指すためのコツ・小技(1/6:アライアンスや路線倍率など)
2. 上級会員を目指すためのコツ・小技(2/6:ANA SKYコインとe JALポイントの活用など)
3. 上級会員を目指すためのコツ・小技(3/6:ストップオーバーとオープンジョーなど)
4. 上級会員を目指すためのコツ・小技(4/6:世界一周運賃や株主優待割引)
5. 上級会員を目指すためのコツ・小技(5/6:国際線航空券の国内区間)
6. 上級会員を目指すためのコツ・小技(6/6:海外発券航空券、ピストンフライトなど)(本記事)

<海外発券航空券>
ステイタスポイントの単価を下げるためには、海外発券という選択肢があります。
海外発券というのは、文字通り海外で発券する航空券のことを指します。海外で発券するので、「海外→日本→海外」というルートの航空券(主に往復)を発券することになるのですが、こういった航空券は時に格安のものがあります。相対的に日本より物価が安かったり、インバウンド向けのキャンペーン的な航空券であったり、また単純に乗客が少なかったり、様々な理由から安価になる場合があります。
こういった航空券は、国内線と較べて路線倍率こそ低いものの、長距離路線の航空券を安価に調達できるため、ポイント単価が10円に近づくものも過去ありました。
ただし、システム上「海外→日本→海外」の便になるため、往路の「日本→海外」と復路の「海外→日本」の航空券は別途用意する必要があります。その航空券代も加味して、費用対効果を考える必要があるでしょう。このあたりは国際線国内区間と考え方は同じです。
購入の仕方は、例えばANAのHPから設定を日本からシンガポールに変更すると、シンガポール版のサイトに切り替わります。すると、そこから航空券の予約や決済が可能となっています。チケットも紙媒体ではなく電子で受け取れますし、表示言語だけ日本語や英語に変更することも可能です。色々な国の海外発券が可能ですが、マレーシアなどの東南アジアが安価と言われています。そして小技としては、これも国際線ですので国内区間の航空券を国際線航空券国内区間として安価に取得できます。
ただし、そもそもが国際線なので、国内線のピストンフライトなど効率的な修行ルートよりはどうしてもポイント取得単価が悪くなります。よくよく見極めて航空券を選択しましょう。
<海外航空会社の航空券>
自社グループ便に拘らなければ、アライアンスに所属する海外航空会社の旅券を購入する選択肢もあります。ただし、これらもコストパフォーマンスを考えると、国内線よりもポイント単価でお得な場合はそうそうありません。
一部のアライアンスを活用すると、プレミアムエコノミーよりも積算率が高いビジネスクラスでの旅行が安価で可能になります。なぜならば、国によっては、日本の航空会社便のビジネスクラスよりも安価にビジネスクラスに搭乗できるためです。
例えば、ANAも所属するスターアライアンスに属する中国国際航空のビジネスクラスはコストパフォーマンスに優れると言われ、日本各地に乗り入れていることもあり修行のコースとしてしばしば採用されています。特に、羽田から北京経由で東南アジアなど別国へフライトする場合は、ANAの航空券代と比較して安価にポイントを取得できるとされていました。ただし、サービスはANAのそれよりも劣ると言われています。北京経由の欧州路線もありますが、積算率を考慮すると東南アジアのポイント単価には及びません。
その他、JALの場合はワンワールドに所属するマレーシア航空などで同様にフライトを組むと効率がよいとされています。目的地が東南アジアならマレーシアが同じように中継地となります。
なお、いずれもANAやJALのサイトから航空券を取得することはできず、各航空会社のサイトなどから取得しなければなりません。また、なにもしていないとその外国の航空会社のマイルが貯まってしまうので、所定の手続きをとりANAやJALのマイルが貯まるようにしましょう。仕組みとして、マイルが貯まった航空会社のステイタスポイントが貯まるようになっています。
<ピストンフライト>
公式に案内があるわけではないですが、最も高効率の修行は可能な限り近距離を往復することかもしれません。ひたすらに往復することから、俗にピストンとも呼ばれます。
単純に航空券が安価なだけでなく、一日に多くのフライトをこなせるところが修行時に好まれる理由です。代表的なのは福岡・宮崎間のフライトで、一日に最大5往復10フライトできます。フライトマイルが少ないので貰えるポイントにあまり旨味はありませんが、特にJALでフライトの回数を稼いで上級会員を目指す場合には有効です。それ以外にも距離を稼げる長距離路線の往復や、離島への往復など多くのピストンの選択肢があります。なお残念ながら、札幌⇔那覇間の直通便はANA・JALともに現在存在しません。
そしてピストンの場合は、往復で航空券を取得すること強くお勧めします。
ANAは一部の航空券には往復旅程のディスカウントがありますし、JALも往復セイバーの航空券は片道と比較して安価に取得できます(JAL往復セイバーはセイバーおよびスペシャルセイバーと積算率・搭乗ボーナスポイントが同等です)。いずれもピストン向きの航空券と言えます。なお、国際線は往復の方が圧倒的に安価に航空券を取得できます。むしろ、片道という選択肢は頭から消したほうがいいかもしれません。
<その他の要素>
・ポイント積算依頼:海外旅券にある事象ですが、稀にマイルやポイントが積算されない場合があります。その場合も旅券の番号などがあれば問い合わせデスク経由で対処してくれることがほとんどですので、搭乗時の半券などは大切に保管しておきましょう。所定の事後登録にもeチケット控えと搭乗半券が必要になることがあります。
・アライアンスでの積算:アライアンスの積算率等は毎度の確認をすべきでしょう。特に、キャンペーン系の航空券ではマイル・ポイント対象外の運賃もあります。安いと思って飛びつくと痛い目に遭います。
・フライト以外での取得:ステイタスに関するポイントは通常フライトでしか手に入らないことになっていますが、ごくまれに別のルートでも手に入ります。例えば、JALは「りそなJALスマート口座」を開設後初回搭乗時にFLY ONポイントが貯まるキャンペーンを実施していました。めったにあるイベントではありませんが、こういった事例もあります。
・初回搭乗時のポイント:JALカードは例年、JALカード保有者の初回搭乗に関して、キャンペーンに登録すれば5,000 FLY ONポイントを提供しています。FLY ONポイントを使って上級会員を目指す際には、ポイントだけで狙う場合も、搭乗回数で稼ぐ場合でも外せないキャンペーンです。特に回数で目指す場合には、路線にもよりますがポイントが不足する場合があります(回数で目指す場合も、最低限のFLY ONポイントが必要になるため)。なお、ANAはあまり同種のキャンペーンは実施していないようです。
・ポイント2倍キャンペーン:ANA、JALともに得られるステイタスポイントが2倍になるキャンペーンをしばしば開催しています。各社例年実施していることが多く、逆に言えばこのチャンス以外で国際線のフライトでポイントをコスパ良く貯めることは難しいでしょう。国内線でもこのようなキャンペーンが時折行われているため、年始に計画を立てすぎるよりは、このようなキャンペーンと上手く組み合わせてフライトを計画するとよいかもしれません。ただし、航空券の人気によってはその年にキャンペーンが行われない可能性も十分にありますので、過度な期待は禁物です。
・航空券安売りキャンペーン:こちらも2倍キャンペーンと同じく魅力的に思えるかもしれません。しかし、積算率や搭乗ボーナスが悪くなる場合が多いため、安易な飛びつきには注意が必要です。
次の記事:上級会員になるためのコストパフォーマンスのよいフライトのルートの考え方は?
前の記事:上級会員を目指すためのコツ・小技(5/6:国際線航空券の国内区間)





