上級会員を目指すためのコツ・小技は多数存在します。複数の記事にわたり、それらを紹介していきます。
全6回にわたる記事です。関連項目を以下記載します。
1. 上級会員を目指すためのコツ・小技(1/6:アライアンスや路線倍率など)
2. 上級会員を目指すためのコツ・小技(2/6:ANA SKYコインとe JALポイントの活用など)
3. 上級会員を目指すためのコツ・小技(3/6:ストップオーバーとオープンジョーなど)(本記事)
4. 上級会員を目指すためのコツ・小技(4/6:世界一周運賃や株主優待割引)
5. 上級会員を目指すためのコツ・小技(5/6:国際線航空券の国内区間)
6. 上級会員を目指すためのコツ・小技(6/6:海外発券航空券、ピストンフライトなど)

<早割・直前割航空券>
航空券には「早割」「直前割」という概念があります。
早割は、搭乗日から比較的早い段階で予約をすれば、通常の航空券よりも安価に買えるというもので、ANAのVALUEやJALのスペシャルセイバーなど、早割専用のチケットが各社あります。早割により航空会社は、需要の調整やマーケティング効果などを狙って乗客数がある程度予想できたりするようになります。
直前割は、搭乗日直前で予約をすることで、これも通常の航空券よりも安価に買える方式です。ANAではスマートU25とスマートシニア空割が、JALではスカイメイトと当日シニア割引が直前割専用のチケットにあたります。機内がスカスカの状態で飛行することを防ぐため、こういった直前割を航空会社は提供しています。ANAとJALそれぞれ若年層と高齢層にしか航空券がない理由は、おそらく「時間的余裕がないと当日フラっと旅行の決定ができない」ことかと推測されます。
ただし、早割や直前割の航空券には弱点があります。
まず、普通の料金で購入する航空券とは異なり、予約の変更ができなかったり、またキャンセルを行うにもキャンセル料がかかったりします。安価な代わりに、自由度が低くなるということです。そもそも直前割では航空券の空きがない場合もあるでしょう。
また自由度が低くなる以外にも、普通の料金で購入する航空券と較べて、同じ座席のグレードでも貰えるマイルやポイントが少なくなる場合があります。
例えばANAの場合はスマートU25とスマートシニア空割はそれぞれ積算率50%かつ搭乗ポイント0ポイントと、FLEX(各100%と400ポイント)よりも大幅にもらえるポイントが少なく、またJALではスカイメイトと当日シニア割引がそれぞれ50%と0ポイントで、フレックスの100%と400ポイントと比較して少なくなっています。
上記の通り、ANAとJALは直前割でほぼ同じサービスを出しており、かつそれぞれ貰えるポイントが少なくなるということがわかります。
<ストップオーバーとオープンジョー>

ストップオーバーとオープンジョーは、ごく単純なピストン路線だけではなく、時には旅行気分を交えて移動したい方向けのテクニックです。ポイント云々というよりは、どちらかといえば海外旅行を楽しむテクニックとなります。
ストップオーバーとは途中降機の意味で、目的地までの旅程のうち、乗り継ぎ地点で立ち寄ることを指します。例えば東京からパリへの旅程として、フランクフルトを経由することをストップオーバーと言います。ストップオーバーの方法を使えば、最終目的地以外の観光も1つの航空券で楽しめるのでお得です。
なお、中継地点への滞在が24時間以内ならトランジット(乗り継ぎ)、24時間を越えるとストップオーバーと言います。航空会社やチケットによりルールは異なり、例えば復路のみストップオーバー可能で、往路は不可(トランジットなら可)などのルールがある場合もあります。他にも、ストップオーバーに追加料金がかかったり、そもそも全く対応していなかったりする航空券もあります。
オープンジョーとは、「出発地または目的地、あるいはその両方において、地上交通機関を利用した旅行が含まれる旅程」を意味します。オープンジョーにはいくつかのパターンがあります。
1. 往路の到着地と復路の出発地が異なるパターン
往路:東京→ロサンゼルス→(陸路などの移動)→サンフランシスコ
復路:サンフランシスコ→東京
2. 往路の出発地と復路の到着地が異なるパターン
往路:東京→上海
復路:上海→大阪
3. 1と2の両方を兼ねるパターン
往路:東京→上海→(鉄道などの移動)→広州
復路:香港→大阪
オープンジョーの航空券を選択すると、往路と復路の空港に縛られないため、ストップオーバーと同じく複数の都市を観光できます。また往路の目的地・復路の出発地が離れている場合でも、往復運賃が適用されます。
海外発券を行った上でこれらの手法を組み合わせると、安価かつ有意義にステイタスポイントが貯まります。どういったルートで航空券を取得したいのか、24時間以内の乗り継ぎ、ストップオーバー、オープンジョーだけでなく、直行便、経由便、三角飛びなどを駆使して旅程を組んでもよいでしょう。なお、こういった旅程はネットで検索してもよいですが、航空会社各社の相談窓口に電話で確認したほうがスムーズに旅程を立てられて、航空券を取得できる可能性があります。なお相談は無料ですが、発券まで至ると有料になります。
ストックオーバーとオープンジョーは、事実上海外でのフライトを想定しているもののため、いろいろな工夫をしても国内線のフライトよりも(ほぼ)ポイントの費用対効果は悪くなります。なので、やはり旅行を安価に楽しむための工夫ということになります。
<周遊航空券>
周遊航空券とは、複数の都市の間を全て飛行機で移動するための航空券です。出発地と目的地を単純に往復する往復航空券や、予約した飛行機以外の以外の手段も併用するオープンジョーとは異なり、都市の間を全て予約した飛行機でフライトすることを指します。また、オープンジョーは主に国際線でのフライトとなりますが、周遊航空券は国内線でも利用できる航空券の取り方です。
周遊券を利用することで、オープンジョーよりも効率的に各都市をフライトすることができますが、その分航空券としての価格は高くなります。
残念ながら、各社の周遊航空券として販売されているダイナミックパッケージ(旅程と宿泊などがセットになった航空券)ではプレミアムポイントが貯まりにくい(=積算率が低い)設定になっていることがほとんどですので、ポイント取得の費用対効果を考える場合は、あまりお得としては言えないかもしれません。
なお、周遊券の一種でホッピングツアーというものがあります。
ホッピングツアーとは、その名の通り空港から空港をホップするように次々と移動するもので、ANAとJALそれぞれの公式のツアーとして時折販売されており、主に離島間の短距離フライトが中心となっています。公式も修行用としての需要があると割り切っており、観光はあまりできないような旅程となっていることが多いです。宿泊や飲食がセットになっており、かつフライトの予約もいちいち不要ですので、何も考えずに南の島で飛行機に延々乗り続けたい方におすすめできます。各路線間のピストン輸送よりは少し味気が“ある”かもしれません。
このようなホッピングツアーは常に販売されているものではなく、現れては消えていきます。またその時々の商品によってマイルやポイントが貯まる条件が異なりますので、利用を検討する方はマメに公式サイトをチェックするとよいでしょう。
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