※フライトルートのそもそもの考え方については、前の記事をご確認ください(上級会員になるためのコストパフォーマンスのよいフライトのルートの考え方は?)。
<国内線航空券の種類>
まず、ANAとJALそれぞれの代表的な航空券の価格や獲得できるポイント、ポイント取得単価を記載します。前提として、これらは2024年4月21日調査の同7月16日データ(片道分)で、フライトは全て羽田→那覇のものとして区間マイルは984になっています。なお、他の日程・路線でも傾向には大差はありません。


ポイントを貯めて上級会員を目指す場合は、ポイント取得単価が絶対的な基準になります。そうなるとANAでは「往復SUPER VALUE 75」、JALでは「往復セイバー」がそれぞれポイント取得単価に優れます。いずれの航空券も相当前から予約が必要かつ「予約変更不可」という条件がありますが、それに問題がなければこの航空券一択です。しばしば株主優待での航空券が安価でよいと言われますが、株主優待券の取得費用を無視しても、これらの航空券の方が高いコスパです。はっきり言って、議論の余地はありません。
ポイント取得単価(コスパ)ではない観点もいくつかあります。
例えば、なるべく少ない回数のフライトで達成したいなら、ポイント取得単価に拘らず、絶対的な取得ポイントが大きい航空券を取得すべきでしょう。そうなると、FLEX(フレックス)のファーストクラスの航空券なども選択肢に入ります。少しでも安価にしたいなら、ビジネスきっぷ(JALカード割引)や株主優待券でファーストクラスを確保してもよいかもしれません。
また、日程変更を前提とする場合や、あるいは直前に航空券を取得したくなった場合は、FLEXやセイバーなど柔軟性の高い航空券を取得するべきでしょう。
<国内線のルート>
ANAとJALそれぞれで、修行に主に使われる可能性があるルートを以下に記載します。
前提として、用いたのは2024年4月21日時点の、7月16日の片道分の航空券のデータになります。また、ANAは往復SUPER VALUE 75、JALは往復セイバーで、いずれも普通席での航空券です。


ANAとJAL共通してポイント単価が高いのは「羽田→那覇」、次点で「大阪→那覇」、その後「大阪→札幌」と続きます。共通するのは、いずれも国内の中では比較的長距離路線かつ、一日の便数が多いということです。ちなみに、国内最長距離とも思われる「那覇→新千歳(札幌)」ですが、これはANAとJALは運航していない路線になります。
なので、現在の環境でキャンペーンを除けば、ANAでもJALでも「羽田→那覇」を「往復SUPER VALUE 75」(あるいは「往復セイバー」)で往復し続けるのが、首都圏にお住まいの方の最適解となります。他の地域にお住まいの方は羽田への移動なども加味しないといけませんが、「大阪→那覇」も悪くはない選択肢ではあります。ただし、沖縄関連路線を中心に週末は早い段階から満席になりやすいので、かなり早めの予約が必要です。更に沖縄関連路線は夏休みなどの繁忙期は航空券が高額かつ予約が更に取りづらくなりますので、場合によっては新千歳行きなども検討する必要があります。なお、羽田→那覇は1日に2往復が可能です。
そうすると、ポイントでステイタスを狙う場合は、単純計算で以下のようなコストと日数がかかります。
ANAブロンズ:約28万円、最短5日
ANAプラチナ(SFC):約46万円、最短9日
JALクリスタル:約24万円、最短5日
JALサファイア:約40万円、最短8日

前提として、2024年4月21日時点の、7月16日の片道分航空券のデータを利用しています。また、ANAは往復SUPER VALUE 75、JALは往復セイバーで、いずれも普通席としました。フライトで得られるマイルは一切利用せず、またフライト以外の費用(宿泊費や食費、現地までの移動費)は考慮していません。
これを見るに、ANAとJALで各ポイントを利用して上位のステイタスを狙う場合、両社それほどコストは変わりません。一週間少しの時間と50万円もかからずに上級会員になれると思うと、少しチャレンジしてみようという気になるのではないでしょうか。羽田→那覇のように約3時間のフライトを1日に4本飛ぶのは正直かなり体に厳しいですが、コスパは良いです。
更に、JALの場合は搭乗回数で上位ステイタスを目指すことができますので、福岡→宮崎路線など高頻度で往復でき、かつフライト毎のコストが安価な路線なら、より楽に上級会員になることができます。そしてJALはJGC取得にはLife Statusポイントを貯めなければなりませんが、それには300回搭乗相当のLife Statusポイントを貯める必要があります。そうなったときには、福岡→宮崎路線などの本領が発揮されるでしょう。
福岡→宮崎路線が優れているのは、安定して一日に4往復(最大5往復)ができるという点です。空港間の距離が短く、さらに一日に無数に発着便があることが何往復もできる条件です。ピストンでポイントや搭乗回数を稼ぐ場合、一日に何度も往復しているということは非常に重要になります。いくらポイント単価が優れていても、一日に1本しか飛んでいなかったりする路線は修行には不向きでしょう。また地方間の移動(フライト)も、アクセスが悪く、そもそも便数は少ないことから修行が不向きです。地方の方でピストンを狙うなら、やはり東京や大阪、福岡など大都市圏まで移動した上で修行をスタートすることを検討すべきでしょう。また、首都圏にお住まいの方は実感できないかもしれませんが、一日の発着便数の関係で、日帰りの往復が不可能な路線も存在します。
その他、ルート選定の選択肢に挙がりそうな航空券を以下記載します。ただし、時期や航空会社によって便数などに変動があります。
羽田→石垣:羽田からの国内最長路線。FLEX(フレックス)で片道2,848ポイントが貯まります。株主優待を使って、上位の座席で旅行ついでにはおすすめです。
羽田→宮崎or福岡:宮崎→福岡間のピストンが難しい場合には、JALで上級会員を目指す際の選択肢としてはあり得ます。
成田発着便:羽田ではなく成田という選択肢もあります。ポイントも羽田発と同じです。ただし、フルサービスキャリア(ANAとJAL)国内線の便数は少ないため、活躍の場面は少ないでしょう。国際線国内区間の乗り先までの移動で、LCCで安価に済ませたい場合などでは利用できます。アクセスが都心からは羽田と較べて圧倒的に悪いのも残念です。
離島の移動:JALで上級会員を目指すなら、沖縄の離島をぐるぐると周遊するのも選択肢です。那覇を起点として、宮古や石垣、久米島などを移動することで、南の島を漫喫しながらポイントを貯めることができます。那覇とそれらの島々間のフライトに関しては、便数も少なくはないのでピストンも可能です。ただし、沖縄に移動するまでの費用は当然発生します。また、台風などによる欠航リスクが大きいのが難点です。なお、以前は離島間のホッピングツアーもありましたが、現在はあまり見られません。
その他:主にJALでの話になりますが、ピストンなら福岡・宮崎に限らず路線の選択肢はいくつかあります。「福岡→松山」や「羽田→秋田」「羽田→伊丹」「那覇→石垣or久米島or宮古島」など、地方路線を中心におすすめできる路線が存在します。同一区間で4往復も体力と気力によっては可能ですので、費用対効果を見つつチャレンジしてもよいかもしれません。
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