<マイルの由来>
マイル(sea mile。海里又は浬と書きます)とは、元々は航海や航空の領域で用いられる距離の単位を指します。地球の緯度1度の長さの平均値を目安に定められたもので、現在の我が国の航空領域では、1マイルは1,852mと定められています。なお、イギリスでは1マイルは6,080フィート=1,853.1824m、アメリカでは6,080フィート=1,853.1887mと定められており、我が国とそれぞれ少し定義が異なります。なお、航海・航空で用いるマイルは、陸上で用いるマイルとは定義が異なり、イギリスでは1,609.343m、アメリカでは1,609.347mとそれぞれ定められています。ちなみに、航空機及び船の速さを表すときは、時速1マイルを1ノットと呼びます。
他方、航空会社のユーザーにとってマイルと言えば、各社を利用することで貯まるポイントを意味します。各航空会社はマイレージサービスという、航空会社独自のサービスを展開しており、そこではマイルを貯めたり使ったりできるサービスが提供されています。
そのマイレージサービスは、アメリカの航空会社が開始したものです。自社の航空機を利用したユーザーに対して、上述の飛行「距離」であるマイルを基準に、自社で使える「ポイント」をマイルと名付け、その利用に応じてポイントであるマイルを付与しました。距離とポイントの二つの意味で、同じマイルという単語が使われているため、あまりマイレージサービスになじみのない方にとっては、少し理解が難しいかもしれませんが、およそほとんどの場面でマイルと言えば距離ではなくポイントを指します。距離を指す場合は、ANAとJALともに「区間マイル」と表記する場合が一般的です。
各航空会社によりルールはわずかに異なるものの、航空機を搭乗することにより得られるマイルは、空港間の距離をベースにした区間マイルを基準に、航空券の種類や保有する上級会員ステイタス、航空会社発行のカードなどの要素を加味して計算されます。航空機に搭乗することでポイントであるマイルが付与され、一定の数量が貯まれば航空券やグッズ等と交換できるというのは、各航空会社のマイレージサービスに共通します。また近年では、ANA・JAL共に決済など航空機の利用以外のサービスでもマイルが貯まるようなマイレージサービスを展開しています。
ちなみに、航空会社以外がマイルやマイレージといった名前を冠するサービスを打ち出している事例もあります。例えばみずほマイレージクラブはみずほ銀行が提供するサービスで、航空会社のマイルとは全く関係がありません。サントリーはプレモルマイルという名前で、プレミアムモルツを愛飲する方向けのサービスを展開しています。トヨタレンタカーも走行距離などに応じてレンタカーマイルを付与しています。
また、マイルという名前はついていないものの、ホテルも航空会社と同様に年間宿泊回数などに応じてポイントが貯まったり、あるいは上級会員になれたりするなどのマイレージサービスと似たような制度を設計しています。ちなみに、ホテルの上級会員はクレジットカードを発行するだけで上級会員のステイタスを獲得できる場合もありますが、ANAとJALの場合は、クレジットカードを発行するだけでは上級会員にはなれません。

<マイルの種類>
距離のマイルとポイントのマイルがあることがお分かりいただけたかと思います。距離のマイルは、ANAとJAL共に区間マイルと呼称します。
どのような方法でポイントのマイルを貯めたとしても1マイルの価値は変わりませんが、ANA・JAL共に入手経路によって、得られるマイルの呼称が異なります。
- ANAの場合(一例)
・フライトマイル:航空機利用時に区間マイルに応じて得られます
・フライトボーナスマイル:航空機利用時に、フライトマイルとは異なる条件で得られます
・カード入会ボーナスマイル:ANAカード入会時に得られます
・カード継続ボーナスマイル:ANAカードの更新時に得られます
・特別ボーナスマイル:特定の条件を満たした場合に、カード更新時に追加で得られます - JALの場合(一例)
・フライトマイル:航空機利用時に区間マイルに応じて得られます
・ボーナスマイル:JAL入会搭乗ボーナス、毎年初回搭乗ボーナス、搭乗ごとのボーナスとして、JALカード保有時に得られます
・ツアープレミアムボーナスマイル:パッケージツアー利用時に条件を満たすことで得られます
・ショッピングマイル:JALカードの利用金額に応じて自動積算で得られます
上記の他にも、各種サービスに関連する名前のマイルが、それぞれ条件を満たすことで付与されます。しかし繰り返しになりますが、いずれのマイルも1マイルの価値は変わりません。
なお、ANAの場合は「マイル口座グループ」という区分があり、獲得した方法によって、有効期限や使途が限定される場合がありますので、ご注意ください。





