ANAとJAL、それぞれ一口に上級会員と言っても、各ステイタスの名称は違います。また、各アライアンスでもステイタスの呼称が異なるため、ややこしさに拍車をかけています。今一度、以下に整理します。

※1 必要ポイント数は、各種ステイタスポイントを集める「のみ」で各ステイタスを獲得する場合のポイント数です。ANAはライフソリューションサービスの利用、JALは搭乗回数など各社他にも達成手段がありますが、ここでは取得難易度の差を示すため、あえてポイント数のみを記載しています。
※2 ANAはプレミアムポイント、JALはFLY ONポイントについて掲載しています。それ以外のポイントや獲得手段もありますが、本表には記載していません。
※3 SFC、JGCが、いわゆる平上級会員となります。平上級会員というのは俗語であり、各社オフィシャルなものではありません。正確には、ダイヤモンドやその他名前の付いたステイタスを保有していないものの、SFC(スーパーフライヤーズカード)会員あるいはJGC(JALグローバルクラブ)会員という理由で、ステイタスと同じ権利を有する会員のことを指します。
表でみればそこまで複雑ではないのですが、耳に聞くだけであったり、断片的な知識であったりするとややこしいのがステイタスです。
ANAとJALでおおむね同じようなグレードのステイタスは対応しています。しかし、ANAとJALで「ダイヤモンド某(+More、メタル)」とそれに続く「ダイヤモンド」が最上級なのは同じですが、その下がそれぞれ「プラチナ、ブロンズ(ANA)」「JGCプレミア、サファイア、クリスタル(JAL)」と両社異なるため理解を妨げています。
ここで大事なのは、とにかく「ANAでもJALでもトップはダイヤモンド」であることと、「平上級会員はプラチナorサファイア相当」であること、そしてANAの場合、平上級会員になるためには少なくともプラチナに到達しなければいけないことです。ANAの場合一度プラチナになりさえすれば、あとは必要な申請と年会費の納付で、未来永劫平上級会員(すなわち、プラチナ相当)としての地位を確保でき、サービスを受けることができます。俗に「解脱」というのは、このプラチナに到達して、SFC保有者になり修行の必要性がなくなることを指します。
また、両社ともにステイタスには有効期限があります。それぞれ、そのステイタスの条件を満たした翌12月31日までしか、そのステイタスを保持できません。そのため、翌年にまたステイタスとしてのサービスを受けたいのなら、その前年に搭乗するなどして、ポイントを貯めるより他ないのです。ステイタスサービスは「毎年よく飛行機に乗ってくれる人」向けのサービスなので、年次でリセットされるシステムであることは理にかなっています。
ただし繰り返しになりますが、SFC保有者、JGC会員になってしまえば、その会員相当のサービスは、年会費を支払えば毎年受けられます。むしろこちらのほうが理にかなっていないかもしれません。実際JALはJGC会員取得のハードルを2024年1月からぐっと引き上げて、「毎年」ではなく「生涯にわたって」JALを利用するユーザー向けのものとしました。それまでは、JALもサファイアのステイタスに到達すれば、ANAのSFC会員と同じようにJGC会員になれました。
なお、各アライアンスにもステイタスがあり、ANAとJALのステイタスもそれに対応しています。

ANAの場合は、ダイヤモンド以上とプラチナはスターアライアンスの「ゴールド」、ブロンズは「シルバー」となります。SFCは「ゴールド」です。
JALの場合は、ダイヤモンド以上とJGCプレミアがワンワールドの「エメラルド」、サファイアは(たまたま同じく)「サファイア」、クリスタルは「サファイア」あるいは「ルビー」です。JGC保有の場合はクリスタルでもワンワールドは「サファイア」になります。アライアンスと航空会社で似たようなステイタス名称のため極めて混乱を招きやすいですが、ここで整理しておきましょう。
また、各社のダイヤモンド「以上」のステイタスですが、これはダイヤモンドの上に設けられた名誉的なグレードで、ダイヤモンドと受けられるサービスはほぼほぼ変わりません。超ヘビーユーザー向けのエンターテインメント的な位置づけで、簡単に目指してなれるものではありません。

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