上級会員

ANAで上級会員になるプロセスはどんなもの?(2/3:プレミアムポイントのみ)

ANAで上級会員になるになるプロセスは「プレミアムポイントのみを集める」ことと「ライフソリューションサービスを利用する」ことに大きく分かれます。今回は、前者の「プレミアムポイントのみを集める」ことを解説いたします。「ライフソリューションサービスを利用する」方式については、こちらの記事をご覧ください(ANAで上級会員になるプロセスはどんなもの?(3/3:ライフソリューションサービス))。

上級会員になる2つのフロー

1.      ANAマイレージクラブに入会する

そもそもマイレージクラブ会員にならなければ、ポイントを貯めることも、貯まったポイントを確認することもできません。毎回ゲストとして移動しているようなものなので、当然ポイントは貯まりません。

マイレージクラブ会員はインターネット経由で即日なれるため、公式サイトより登録してお客様番号を確保しましょう。会員になるための費用や年会費は発生しません。

2.      ANAカードを作成する

ANAカードの作成は、上級会員になるための必須条件ではありません。

しかし、ANAカードを作成すべき理由は2つあります。

まず1つ目の理由としては、スーパーフライヤーズ会員にスムーズになるためです。

「半永久的な上級会員」であるスーパーフライヤーズ会員になる、つまりスーパーフライヤーズカード(SFC)を獲得するためには、プラチナ以上のステイタスを取得しているタイミングで申請する必要があります。その際、SFCはクレジットカードであるため、入手に際してはクレジットカードとしての審査が発生します。しかしこのときANAカードを既に保有していると、SFCの審査が通りやすくなる(あるいはなくなる)と言われています。なぜならば、例えばあるゴールドカードを保有している状態で、新たに同じブランドのゴールドカードの審査が再度厳しく発生するとは考えづらいためです(既に一度信用を獲得しているため)。実際、JCBなど同じカードブランドで、同じカードレベル(ゴールドなど)で申し込むのであれば、審査はなく切り替えのみと言われています。不安ならノーマル→ゴールドなどのレベルアップは狙わずに、まずは上級会員になることを優先してはいかがでしょうか。上級会員になって後でも、クレジットカードのレベルアップは可能です。

いずれにせよ、ステイタス取得の前に面倒な審査を通過しておくのは有効でしょう。

なお、ANA VISA Suicaカードなど一部のANAカードはスーパーフライヤーズ会員になる際にカードの変更を余儀なくされるため、そこで審査が再度発生します。

2つ目はマイルを貯めるためです。

ANAカードは新規入会時や各種条件達成時にマイルが貯まることがあります。数万単位でマイルが貯まるので、これを見過ごす理由はないでしょう。貯めたマイルはプレミアムポイントに変換こそできませんが、例えばANA SKYコインと交換し、そのコインで航空券を取得すれば、その航空券を利用したフライトではプレミアムポイントを貯めることができます(マイルで交換した特典航空券では、プレミアムポイントは貯まりません)。また、ANAカードを各種決済で用いることでも、マイルが貯まります。つまり、ANAカードがあれば効率的にマイルが貯まり、かつマイルを貯めることは間接的にプレミアムポイント獲得に繋がるということです。

それらを踏まえておすすめのANAカードは、マイルが貯まりやすくかつ年会費とのバランスが良い、「ANA JCBワイドカード+10マイルコース」となります。その他ANAの場合は、ブランドの重複がない限り何枚でも発行できるかつ、発行したカード全てで発行時のキャンペーン、入会マイル、継続マイルが全て受け取れるので、多くの枚数を発行してもよいでしょう。ただし、お客様番号(マイル口座)を統一しないとマイルがばらけてしまうので注意が必要です。おすすめのカードに関する詳細は、別項をご確認ください(航空系クレカの選び方(2/2):ANA、JAL別の実用向けおすすめカード)。

3.      飛行機に乗り、プレミアムポイントを貯める

いわゆる「修行」です。上級会員になるための作業で、最も辛い作業がこのひたすら飛行機に乗る、ということになります。

ただし、ただやみくもに飛行機に乗り続けるだけでは非効率です。

まず適切な修行ルートを決めることが一番大事です。各種キャンペーンや前提条件を確認のうえ、修行ルートを決めましょう。これは独自に開拓するよりも、先人の知恵を活かして追従する方がよいでしょう。インターネットで調べればおすすめの修行ルート(フライトのルート)がいくつも出てきます。本稿でも一部おすすめのルートを提案できますので、詳細は別項をご確認ください(上級会員を目指すためのコストパフォーマンスのよい国内線ルートは?)。

他方、インターネットに掲載されているのは過去の情報であり、最新の情報を反映しながらルートを構築する必要があります。その情報が最新であった時代と、各種前提条件が異なることもままあります。特にポイント加算のための路線倍率(国内線が2倍など)と、航空券の種類別のクラス・運賃倍率は、航空会社公式のアナウンスが少ないうちに内容の変更が行われたり、またキャンペーンが行われたりするので注意が必要です。特に、コロナ禍を挟み各社施策をかなり変更しているので、2022年前後で情報は一旦リセットに近いと思って調べるとよいでしょう。

例えば、以前はSFC修行のためにはOKA-SINタッチという手段が有名でしたが、旅程のうちの国内線区間のマイレージ加算率低下や、円安による海外発券の旨味減衰などにより、一時ほどは人気がなくなりました。

とは言いつつも、やはり確認すべきは公式サイトです。修行の旅程についてANAの公式サイトでアドバイスや推薦があることはほぼありませんが、プレミアムポイントやマイルが通常よりも多く貰えるキャンペーンなどはしばしば開催されます。少し先のキャンペーン予定も公表していたりするので、公式サイトをこまめにチェックしましょう。場合によっては、年の途中で修行の方針を変更することになるかもしれません。

4.      上級会員になる条件を達成し、自動的に上級会員になる

所定のプレミアムポイントがマイページなどに反映されれば、上級会員になれます。

一番ステイタスの低い上級会員はブロンズサービスなので、まずはブロンズになることでそのステイタスの範囲内でサービスを受けられます。

「プレミアムポイントを貯める」だけの方式なら、所定のプレミアムポイント(30,000ポイント)がアプリケーションに反映された翌日~翌々日に、タイミング問わず自動的に「事前サービス」としてブロンズのステイタスを獲得できます。その後、翌々年の3月31日までサービスを受けることができます。

ステイタス達成時には、メールの案内が来て、更に公式サイトのマイページやアプリのデザインなどが上級会員相応のものに変わります。また希望者には申し込みから一か月前後で、ステイタスを示すプラスチック製のステイタスカードが届きます。なお、デジタルカードでのステイタス提示で、カードが届く前に特典・サービスを受けることができますし、そもそもアライアンス関連などごく一部を除いてデジタルカードの提示で全てのサービスを受けることができます。

ブロンズ達成時点でも上級会員サービスを受けられるようになるということは、例えば一部の便で座席指定の優先や優先チェックインカウンターの利用ができますので、プラチナやダイヤモンドを目指す更なる修行に向けて環境が整います。また、フライトボーナスマイルの積算率も上がりますので、マイルを効率的に貯めることができます。

もし上位のステイタス達成時に予約済み航空券を保有しているなら、ステイタスと予約済み航空券のステイタスをあわせておきましょう。

この「ステイタスをあわせる」という意味ですが、例えばブロンズを保有していないときに予約した航空券では、当然ブロンズのステイタスではない扱いになります。その場合、例えば前方座席を指定できないのですが、これがブロンズのステイタス状態になると、前方座席を指定する権利を獲得できます。この手続きは電話でしか行えないので、ブロンズ会員向けのサービスデスクに連絡をしましょう。これが「ステイタスをあわせる」という意味です。

なお、この手続きをせずとも、当日のオンラインチェックイン時には上位のステイタスが反映されます。座席に拘りのない方は、このプロセスをスキップしても構わないでしょう。もちろん、ブロンズ以外のプラチナやダイヤモンドでも、このステイタスをあわせるという手続きは有効です。

なお、プレミアムポイントが反映されるのは、ANA便なら国内線・国際線どちらも3日以内とされています(通常、翌日に反映されることが多いです)。一方で、アライアンスであるスターアライアンス関連の便であれば、搭乗からポイント反映までのタイムラグ早くて3日、長くて一か月程度かかります。なお、年内に搭乗した分のポイントは、反映が1月1日以降となったとしても、その年内に集めたポイントとして扱われます。つまり、年内分と同じく翌年に取得するステイタスに影響するポイントになります。

5.      ポイント等を積み上げ、より上位のステイタスになる

ブロンズから引き続きプレミアムポイントを貯めると、次はプラチナステイタスの条件を満たします(50,000ポイント)。ただし、各年1/1~12/31搭乗分のポイントのみが反映され、マイルとは異なり翌年に持ち越しはできません。また、プレミアムポイントのみで上級会員を目指す形式では、半数以上がANAグループ便由来のポイントでなければなりません。ブロンズの場合は「ANAゴールドカード」あるいは「ANAカード プレミアム」を保有していればプレミアムポイントの種類は問われませんでしたが、その例外を除けばブロンズ・プラチナ・ダイヤモンドへの到達には半数以上がアライアンスではなくANAグループ便由来である必要があります。

そのようにプレミアムポイントを貯めていると、ブロンズ、プラチナ、ダイヤモンドと次々にステイタスが上がっていくことになりますが、いずれのステイタスもブロンズと同様にプレミアムポイントを貯める方式なら自動でステイタスが更新されます。

またこれもブロンズと同様に、プラチナないしダイヤモンドのステイタスカードを受け取れます。基本的にはアプリなどでデジタルに証明書を出せば事足りるのですが、一部海外空港など、デジタルのステイタスカードが万が一使えない(認められない)タイミングで提示することになります。そのため、海外旅行の際は携行するとよいでしょう。なお、これらのカードではステイタスを証明する以外の機能はありません。

6.      「半永久的に上級会員でいられる権利」を申請する

いわゆる、「修行」の解脱フェーズになります。この申請は、上位のステイタスの上級会員であるうちに行う必要があります。

プラチナ、あるいはダイヤモンドのステイタスを保有するタイミング(つまり、プレミアムポイントが50,000以上を達成した翌年3/31まで)では、スーパーフライヤーズカードの入会申込書を発行する権利を取得できます。ステイタス更新後に公式サイトから発行の申請が可能です。また、一刻でもはやく会員になりたい方は、問い合わせフォームに電話で申請(プレミアムポイントは足りているので、申込書フォームを送ってください等)すれば、早期に申込書送付の対応してくれる場合があります。ですが、手続きも面倒なので少し待ったうえで、オンラインで申請書を申し込めばよいでしょう。数日の差しかありません。

通常、SFCの入会申込書が手元に届くまでは年末年始などの繁忙期を除き2~3週間かかります。その後、申し込みをするクレジットカードの選択など必要事項を記入して、指定の住所に返送します。急ぐ人は速達で出してもよいですが、数日の違いしかありません。ちなみにカード発行に際して年会費もかかりますので、少しでもタイミングを遅らせたいのなら後ろ倒しでも問題ないでしょう。その間もステイタスをお持ちならプラチナとしてのサービスを受けることができます。

7.      申請が通り、スーパーフライヤーズ会員になる

申し込み後、不備がなければスーパーフライヤーズカードが手元に届きます。年会費の支払いを毎年行えば、いわゆる平上級会員としてプラチナ相当のステイタスを半永久的に享受できます。

また、カードが届く頃合いには、公式アプリなどで一部に「スーパーフライヤーズ会員」などの表示が出ているはずです。ANAウェブサイトのログインページもしくはANAマイレージクラブアプリよりステイタスをご確認ください。

なお、クレジットカードを事前に作っていなかったなどの理由により審査を通過しなかった方は、信用を築き再度審査を行うか、あるいは別ブランド・低位のランクのカードで再度申請を行いましょう。申請はプラチナ・ダイヤモンドのステイタス保有期間中何度でも行えますので、再度申し込みが可能です。

ちなみに、SFCに有効期限はありません。会員がANAカードから退会した場合や、あるいは規約に違反した場合などにのみ、SFC退会となります。

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